東京ミュウミュウの新作アニメの声優オーディションが闇すぎる
私は今、とても悩んでいます。
オーディションの参加対象の年齢は小学生から30歳までの女性。 審査はmysta(マイスタ) というオーディションアプリで一次から三次まで行われ、 その審査を勝ち抜くと実技審査、 実技に受かった参加者で合宿審査を行い、 主役の声優一人を決めるというものです。
「配信アプリ」でのオーディションは前例があり、番組の出演者、 広告モデル、楽曲製作等、ごくありふれたもので、その形式には疑問を抱きませんでした。
今開催している一次審査はテーマの「自己PR・特技披露」に沿った動画を作成しアプリに投稿し、その投稿をアプリのユーザーに見てもらってポイントを集め、 審査期間に得た総ポイント数で競い合い、 25のブロックに分けられた参加者の上位半分と、 審査員に選ばれた審査員枠が二次審査に進めます。
しかし、 今はこのままオーディションに参加し続けるのか悩んでいます。
5月25日、12時30分。一次審査がはじまり、参加者が趣向を凝らした動画が一斉に投稿されました。
以前から音楽活動を行っていた私は「ファンの皆さん」 がポイントを私に送ってくださり、 有難いことに合格ラインである半分より上に着くことが出来ていま す。
ライバルたちも同じように投稿し、 平行して他の配信アプリで応援してくれる人たちと交流しており、 私も彼女達と同じように配信を行いました。
そんな中、とある匿名掲示板では審査期間の前から、 オーディションに関して疑問の声等が上がっていました。
「もう諦めたくて退会したいけれど、 運営に問い合わせないと退会できないし投稿した動画も消せない」 という情報も寄せられました。
私は審査対象用の動画を誤って投函した場合、 差し替えることは出来ないかと問い合わせました。
結果は、 審査対象の動画は差し替えられるが既に投稿したものは消せないと のことで、 確かに自分の手で既に公開した動画を削除する項目はアプリ内には ありませんでした。
私が順位を維持するために集めているポイントは、 数多くあるソーシャルゲームのように自然回復で得る他、 有償コイン・ 無償コインで得るポイントを多く含んだアイテムで成り立っていま す。 有償アイテムは一番大きな金額で15万。
オーディション参加者でも他の参加者へはポイントを送ることがで き、 私も含めそのシステムを利用して参加者は他のブロックの参加者に ポイントを送り合っています。
連日ポイントを送り合い、動画のコメント欄で参加者同士励ましあっていく中で、私はこれがこのオーディションで上位になるための努力だと思いま した。
情報収集のために見ている匿名掲示板には、やがて参加者の名前が特定できる範囲でぼかしたまま、中には実名をあげて「この子がかわいい!」という宣伝、この参加者がこんな行動をしたという被害報告、どうしてあいつがあの順位にいるんだという妬み、そしてこのオーディションに対しての辛い、苦しいという悲しみの声などが次々と並んでいきました。実名をあげたものは掲示板の規約違反のため、投稿後数分で投稿が削除されています。
オーディションのハッシュタグには、アプリで加工されたを自撮り写真を投下する参加者はもちろん、別アプリの生配信の告知、ポイントを得たことの喜び、ポイントを与えてくれたユーザーへの感謝が並びます。
ある時アプリのプロデューサーのTwitterで、「このユーザーをフォローして、別アプリでの配信を見ると有益な情報がもらえるかもしれないよ!」という旨のツイートが投下されました。
それを見て、記載されていたユーザーをフォローしたり、ハートやリプを飛ばして彼らに「営業」する参加者。紹介されたユーザーは、特定の参加者の投稿を拡散して応援しているようでした。
オーディションのハッシュタグには、アプリで加工されたを自撮り写真を投下する参加者はもちろん、別アプリの生配信の告知、ポイントを得たことの喜び、ポイントを与えてくれたユーザーへの感謝が並びます。
ある時アプリのプロデューサーのTwitterで、「このユーザーをフォローして、別アプリでの配信を見ると有益な情報がもらえるかもしれないよ!」という旨のツイートが投下されました。
それを見て、記載されていたユーザーをフォローしたり、ハートやリプを飛ばして彼らに「営業」する参加者。紹介されたユーザーは、特定の参加者の投稿を拡散して応援しているようでした。
他のブロックの様子を見ると私のファンの皆さんや友人たちが、大切な時間を浪費して今日まで積み上げてきたポイントであれば、私が今いる順位より上の順位に行くことができるブロックが多くあります。
私が参加者にポイントを送る「作業」をしていると、私があと数ポイント届ければ順位を上げることができる参加者がいました。私はポイントを送ります。その次の瞬間、彼女の順位が上がりました。彼女は動画のコメント欄には順位が上がったことへの感謝を述べた投稿をします。
別の参加者は私と同じような順位を確保しているけれど、彼女が集めてきたポイントは、残念ながら私が獲得してきたポイントの三分の一程度です。
次々に私がフォローした、私がポイント集めに加担している参加者の投稿しているコメントが、今でも動画に付けられたコメントが見ることが出来るタイムラインに並びます。少しでも上位に残れた感謝の投稿、順位に入れないことを悲しみ他者からポイントを求める投稿、それを見ているフォロワーはもちろん彼女のファンもいるけれど、きっと多くは同じオーディションの参加者。
私が参加者にポイントを送る「作業」をしていると、私があと数ポイント届ければ順位を上げることができる参加者がいました。私はポイントを送ります。その次の瞬間、彼女の順位が上がりました。彼女は動画のコメント欄には順位が上がったことへの感謝を述べた投稿をします。
別の参加者は私と同じような順位を確保しているけれど、彼女が集めてきたポイントは、残念ながら私が獲得してきたポイントの三分の一程度です。
次々に私がフォローした、私がポイント集めに加担している参加者の投稿しているコメントが、今でも動画に付けられたコメントが見ることが出来るタイムラインに並びます。少しでも上位に残れた感謝の投稿、順位に入れないことを悲しみ他者からポイントを求める投稿、それを見ているフォロワーはもちろん彼女のファンもいるけれど、きっと多くは同じオーディションの参加者。
私が見た夢は歌うこと、踊ること、お芝居すること、 見ている人に喜びを与えること。
しかし、今私がオーディションのためにやっていることは、 アピール動画で芸を披露することはもちろんだけれど、 それ以上に参加者同士でポイントを送りあうこと。
夢を見て、オーディションへの参加を決めたはずなのに、私が見たかった夢は、これだったの?
媚を売って仕事を得るのは、芸の世界ではよくあることだろう。
けれど私が今売っている媚はお客さんよりも、 芸の仕事を与えてくれる人よりも、参加者。
今はまだ「自分のブロックの半分より上」を目指せばいい。 きっとみんながこのまま相互で送りあえば上位に残れる、 だから私もみんなにポイントを送る。だって半分が残れるから。 もし半分より上に残れなくても審査員枠で救ってもらえる。審査員枠って何?デキレ?見落とした才能を救い上げる? 著作権もロクに守らない運営が何を見てくれるの?
オーディションの参加資格は小学生から30歳まで。もちろん小学生の女の子が上位にいるブロックもあります。参加者のアプリ内やTwitterのプロフィール欄には、「後悔したくない」「就職したけれど声優という夢を諦めきれない」「この歳でもまだ夢を見たい」「このオーディションに人生を掛けている」の文字。興味本位で目に付いた参加者の経歴を調べると、今まで築き上げた自分の経歴を全て投げ捨てて、このオーディションへの参加を決めた女の子が何人もいたことに驚きました。「みんなで上を目指そう!」みんなって誰?
今はまだ一次審査、6月には二次、7月には三次。それでやっと審査員に見てもらえます。これを書いている今、一次も2日残っている。こんな戦いがあと2回も続くの?
私は例えオーディションに落ちても、 アニメの放映が始まれば見るでしょう。 だって憧れるほど好きだから。
SHOWROOMはじめ配信アプリを通してのオーディションに参 加するのは、私ははじめてではないので、 そのやり方に意義を問いたいわけではありません。 もちろんこういった課金がものをいう、 ということも認識して参加していました。 これがショービジネスであるということも。
匿名掲示板の誹謗中傷を咎め、なくなって欲しいわけでもありません。あそこにはこれからも、夢を見る若者の情報交換の場として活躍して欲しい。
自分より高い順位にいる参加者や、私のことを応援してくれるファンの人よりも強い思いを持つファンを持って参加した参加者を妬むわけでも、ファンをつけた状態のまま、一般人より多少有利な状態でオーディションに参加したことのマウントを取るわけでもありません。こんなに頑張っている私偉いでしょ!と悲劇のヒロインになりたいわけでもない。
自分より高い順位にいる参加者や、私のことを応援してくれるファンの人よりも強い思いを持つファンを持って参加した参加者を妬むわけでも、ファンをつけた状態のまま、一般人より多少有利な状態でオーディションに参加したことのマウントを取るわけでもありません。こんなに頑張っている私偉いでしょ!と悲劇のヒロインになりたいわけでもない。
私は、少しでも多くの人にこの現実を知ってほしいので、 ブログを今書いています。
参加者皆に共通する夢は「いちごちゃんになりたい」です。
夢を描いた10代、20代の女の子たちが、 たとえデキレースの形で結果が決まっていたとしても、 たくさんの女の子が今ももがき苦しんで、 たった一つの椅子を狙っています。 今までアイドルをしていた子も、声優の養成所で勉強していた子も、学生も、 最後のチャンスと決めて参加した社会人も、 今まで芸の勉強をしていなかった子も。こんな理不尽な状態でも、 私たちは夢を見たいんです。その夢を諦められないんです。
これがいちごちゃんに選ばれるために、 まず一番に行われる行為なのでしょうか? これを3ヶ月行い続けなければならないのでしょうか?
参加者誰もが子どもの頃に思い描いたいちごちゃんへの思いが、 オーディションを頑張ろうと決意したやる気が、 こんな形で選ばれていくなんて、私はもう耐えられません。